Claude Code 完全ガイド:インストールからAI自動化ワークフローまで(2026年版)
Claude Code は今、まさに「ChatGPTモーメント」を迎えています。SemiAnalysis のレポートによると、世界のGitHub公開コミットの4%がすでにClaude Codeによるもので、2026年末には20%に達すると予測されています。しかし、日本語圏のチュートリアルは「インストールして挨拶」で止まっているか、公式ドキュメントの翻訳程度のものがほとんどです。この記事では、筆者が毎日Shareuhackを運営する中で得た実戦経験をもとに、インストールから高度な自動化まで、Claude Codeの全体像を解説します。料金管理やセキュリティ対策など、あまり語られないポイントも含めてお伝えします。
TL;DR
- Claude Code はターミナルで動作するAI開発エージェント。CLIとコードベース全体の制御を好む開発者に最適
- 本当の生産性向上は CLAUDE.md + Skills + Hooks + MCP の組み合わせから生まれる。単なる「チャットでコーディング」ではない
- 料金はコントロール可能:Maxプラン月額$100が多くの人に最適。API利用の場合、平均日額は$6程度
- Cursorと競合しない。むしろ併用がベスト:Claude Codeでアーキテクチャやリファクタリング、Cursorでリアルタイム編集
- セキュリティに注意:2026年2月に公開されたCVE脆弱性により、Hooks/MCPに攻撃ベクトルが存在することが判明
Claude Code とは?「もう一つのAIツール」ではない理由
多くの人がClaude Codeを初めて聞いたとき、GitHub Copilot や Cursor と同じような、エディタ内でコードを自動補完してくれるツールだと思うでしょう。
違います。Claude Code はターミナルネイティブのAI開発エージェントです。ターミナル上で自然言語で会話し、ファイルシステムを直接読み取り、ターミナルコマンドを実行し、コードを修正し、テストを実行し、git commitまで行います。IDEに組み込まれたアシスタントではなく、開発環境全体を自律的に操作できるエージェントです。
筆者がCursorからClaude Codeに初めて切り替えたときの最大の衝撃は、CopilotやCursorのモデルが「あなたがコードを書き、AIが補完する」のに対し、Claude Codeのモデルは「あなたが何をしたいかを伝え、AIが実行する」という点でした。実際の体験として、「このAPIにrate limitingを追加して、テストを書いて、通ったらcommitして」と伝えてコーヒーを淹れに行けます。戻ってきたら、もう終わっているのです。
Constellation Research のデータによると、Claude Codeの2026年2月時点の年間売上は$2.5Bに達し、年初から倍増しています。Fortune 10の8社がClaudeの法人顧客です。これは実験的なツールではなく、ソフトウェア開発の在り方を変えつつあるインフラです。
なぜ今が始め時なのか? それは、Claude Codeのエコシステムが2026年初頭にようやく成熟したからです。Skillsでカスタムスラッシュコマンドを定義でき、Hooksで繰り返し操作を自動化でき、MCP(Model Context Protocol)で外部サービスと連携でき、Sub Agentsで複雑なタスクを分割できます。これらの機能の組み合わせにより、Claude Codeはチャットツールから完全なAI開発フレームワークへと進化しました。
10分でインストール・設定:ゼロから始める
システム要件
- macOS、Linux、またはWindows(WSL2経由)
- Node.js 18+
- Anthropic アカウント(Claude Pro/Maxサブスクリプション、またはAPI Key)
インストール手順
# Claude Code をインストール
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
# プロジェクトディレクトリに移動
cd your-project
# Claude Code を起動
claude
初回起動時に認証の手順が案内されます。ターミナルインターフェースが表示され、自然言語でClaudeと直接会話できるようになります。
認証方法:サブスクリプション vs API Key
これは初心者が最初につまずきやすいポイントです。
| Claude Pro/Max サブスクリプション | API Key | |
|---|---|---|
| 課金方式 | 月額固定 | トークン使用量に応じた従量制 |
| 価格 | $20-200/月 | 使用量により変動、平均$6/日 |
| 費用の予測しやすさ | 高い | 低い |
| 向いている人 | 個人開発者、毎日使う人 | ライトユーザー、CI/CD、チーム |
| 使用量制限 | あり(プランの倍率に依存) | 上限なし(使った分だけ請求) |
筆者のおすすめ:個人開発者ならPro $20/月から試してみましょう。使用量が足りなければMaxにアップグレード。API Keyはコストを精密にコントロールしたいシーン(CIパイプラインやチーム共有など)に向いています。
はじめての会話
インストール完了後、プロジェクトディレクトリで claude を実行して、このコマンドを試してみてください。
> このプロジェクトの構造を見て、主要な技術スタックとアーキテクチャを教えて
Claude Code が自動的に package.json、tsconfig.json、ディレクトリ構造などを読み取り、プロジェクトの全体像をまとめてくれます。正しく認識されていれば、インストール成功です。
よくあるインストール問題
- Nodeのバージョンが古い:
nvm install 18 && nvm use 18 - グローバルインストールの権限問題:
sudo npm install -gを使うか、npx @anthropic-ai/claude-codeに切り替え - 社内Proxy環境:
HTTPS_PROXY環境変数を設定
CLAUDE.md 徹底カスタマイズ:AIにプロジェクトを本当に理解させる
CLAUDE.md は Claude Code で最も過小評価されている機能です。多くのチュートリアルでは /init でデフォルトファイルを生成するところまでしか教えていませんが、それはあくまでスタート地点に過ぎません。
CLAUDE.md とは?
CLAUDE.md はMarkdownファイルで、Claude Code は起動するたびにこれを読み込みます。「AIに渡すプロジェクト仕様書」と考えてください。プロジェクトの規約、コーディングスタイル、アーキテクチャの決定事項、禁止事項などをClaudeに伝えるものです。
3層構造
Claude Code は3つのレベルのCLAUDE.mdをサポートしており、上から順にマージされます。
- グローバル(
~/.claude/CLAUDE.md):すべてのプロジェクトに適用される共通ルール - プロジェクトルート(
./CLAUDE.md):そのプロジェクト固有のルール - サブディレクトリ(
./src/components/CLAUDE.md):特定モジュールのルール
何を書くべきか?
/init で生成されるデフォルトの内容は、たいてい汎用的すぎます。筆者がShareuhackを運営してきた経験から、効果的なCLAUDE.mdに含めるべき内容を紹介します。
プロジェクトアーキテクチャの決定事項:使っているフレームワーク、ルーティングパターン、データフローをClaudeに伝えます。
## 技術スタック
- Next.js Pages Router(App Routerではない)
- Velite でコンテンツ管理
- 繁体字中国語がメイン、en/ja 対応
コーディングスタイル規約:命名規則やimportの順序など。
## 規約
- TypeScript strict mode を使用
- React コンポーネントは PascalCase
- any type の使用禁止
禁止事項:AIに「何をすべきか」を伝えるよりも、「何をしてはいけないか」を伝える方が重要です。
## 禁止事項
- 自動 commit しない
- .env ファイルを変更しない
- テストなしでリファクタリングしない
よくあるタスクパターン:Claudeに最もよく依頼する作業。
## よくあるタスク
- 記事追加:_posts/[slug]/index.zh-TW.md を作成
- コンポーネント作成:components/ ディレクトリに配置
上級テクニック:CLAUDE.md から他のファイルを参照することも可能です。例えば See content/content-guideline.md for writing rules. と書けば、Claudeは必要に応じて自動的に読み込みます。
高度な機能を完全解放:Skills、Hooks、MCP、Sub Agents
このセクションは、日本語圏ではほぼカバーされていない内容です。正直なところ、筆者自身もこの4つの機能をどう組み合わせるかを理解するのに2〜3週間かかりました。しかし一度設定してしまえば、Claude Codeは「チャットツール」から「AI開発フレームワーク」へと昇格し、生産性の向上は量的なものではなく質的な変化になります。
Skills:カスタムスラッシュコマンド
Skillsを使えば、繰り返しのワークフローをスラッシュコマンドとして定義できます。例えば、筆者はShareuhackで以下のSkillsを構築しています。
/research [topic]:市場調査プロセスを開始/write [slug]:アウトラインに基づいて記事を執筆/translate [slug]:記事を英語・日本語に翻訳/content-review [slug]:記事の品質をレビュー
各Skillは .claude/skills/ ディレクトリに置くMarkdownファイルです。フォーマットはシンプルです。
# Skill 名
このSkillが何をするかの説明。
## ステップ
1. [あるファイル] を読み取る
2. [ある操作] を実行する
3. 結果を [ある場所] に出力する
Claude CodeはSkillの指示に従って、複数ステップの複雑なタスクを自動実行します。これは、専門知識をAIに「教える」ことに等しく、次回からはスラッシュコマンド一つでワークフロー全体を再現できます。
Hooks:イベント駆動型の自動化
Claude Codeの権限確認ダイアログにうんざりしているなら、Hooksがその解決策です。
Hooksは特定のイベント発生時にスクリプトを自動実行する仕組みです。4種類のHookタイミングがあります。
| Hook | トリガータイミング | 一般的な用途 |
|---|---|---|
| PreToolUse | Claudeがツールを使用する前 | 特定の操作を自動許可 |
| PostToolUse | Claudeがツールを使用した後 | 自動lint、フォーマット |
| Notification | Claudeが通知を出す時 | Slack/Telegramに転送 |
| Stop | Claudeがタスクを完了した時 | 自動テスト実行 |
実用例:.claude/settings.json で自動lintを設定する場合。
{
"hooks": {
"PostToolUse": [
{
"matcher": "Write|Edit",
"command": "npx eslint --fix $CLAUDE_FILE_PATH"
}
]
}
}
これにより、Claudeがファイルを変更するたびに、ESLintが自動的にフォーマットの問題を修正してくれます。
MCP Server:外部サービスとの連携
MCP(Model Context Protocol) は、Anthropicが推進するオープンプロトコルで、Claude Codeから外部ツールやサービスに接続できるようにするものです。
よく使われるMCP Server:
- GitHub MCP:Claude Code内でPRやIssueを直接管理
- Sentry MCP:エラーログを検索し、バグの原因を直接特定
- Database MCP:ターミナルを離れずにデータベースをクエリ
- Slack MCP:メッセージの送信、チャンネル内容の閲覧
設定方法は .claude/settings.json にMCP Serverの設定を追加します。
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-github"],
"env": { "GITHUB_TOKEN": "your-token" }
}
}
}
セキュリティに関する注意:MCP Serverは任意の操作を実行できます。信頼できるMCP Serverのみをインストールし、そのソースを確認してください。詳細はセキュリティ対策のセクションで説明します。
Sub Agents:マルチエージェント協調
Sub Agentsを使うと、Claude Codeがサブタスクを起動し、それぞれが独立したコンテキストを持てます。これにより2つの問題が解決されます。
- ノイズの隔離:検索結果や大量のデータがメインの会話コンテキストを汚染しない
- 並列処理:複数の独立したタスクを同時に進行可能
例えば、筆者が記事を書く際には、Claude CodeにSub Agentを起動させてファクトチェックを行わせ、メインの会話は記事の構成処理を続けます。Sub Agentは完了後、検索プロセス全体ではなく、簡潔な結果テーブルを返します。
これはトークンコストの管理にも重要です。Sub Agentのコンテキストは独立しており、完了後に解放されるため、メインの会話のコンテキストウィンドウを継続的に占有しません。
料金管理の実践:Maxプラン、API、それともハイブリッド?
料金は、Claude Codeについて議論する際に最も気になるトピックでしょう。Claude Code 公式ドキュメントによると、APIを利用する開発者の平均日額は$6で、90%の人が$12/日以下です。ただし、料金管理をしなければ、複雑なデバッグセッションで1時間に$100消費することも十分あり得ます。
プラン一覧
| Pro $20/月 | Max 5x $100/月 | Max 20x $200/月 | API(従量制) | |
|---|---|---|---|---|
| 使用量上限 | 基準量 | Proの5倍 | Proの20倍 | 上限なし |
| 月額の予測しやすさ | 高い | 高い | 高い | 低い |
| 向いている人 | ライトな試用、たまに使う | 多くの個人開発者 | 一日中使うヘビーユーザー | CI/CD、チーム、精密管理 |
| Claude Code アクセス | あり(制限付き) | 標準 | 大容量 | フル |
出典:Claude 料金ページ
判断フレームワーク:どれを選ぶべきか?
毎日の使用 < 1時間?
→ Pro $20/月(お試し)または API(従量制)
毎日1〜4時間使う?
→ Max 5x $100/月(多くの人にとってベストな選択)
一日中使う?
→ Max 20x $200/月
チームまたはCI/CD環境?
→ API Key(予算配分と使用量追跡を精密に管理可能)
使用量の監視:/cost と /stats
APIプランをご利用の場合、会話中に /cost と入力すると、現在のセッションのトークン使用量と実際の費用を確認できます。長い会話の終了時に確認する習慣をつけましょう。Pro/Maxサブスクリプションの場合、/cost のデータは請求とは無関係です(月額に含まれています)。代わりに /stats を使って使用パターンやトレンドを確認する方が実用的です。
トークン節約の実用テクニック5選
- CLAUDE.md をしっかり書く:指示が正確であるほど、AIが確認のやり取りを必要とせず、トークン消費が少なくなる
- 大きなタスクを分割する:「プロジェクト全体をリファクタリング」は大量のトークンを消費する。「モジュールAをリファクタリング」「モジュールBをリファクタリング」と分けた方が効率的
- Sub Agentを活用する:検索やファクトチェックなどトークン消費の大きいタスクをSub Agentに隔離する
/compactで会話を圧縮する:長い会話の途中で/compactを実行すると、Claudeが過去のコンテキストを圧縮する- スコープを明確に限定する:「src/components/Header.tsx の render関数だけ修正して」は「Headerを修正して」よりはるかに正確
筆者の実際の費用
Shareuhack運営を例にすると、筆者はMaxプランを利用しています。典型的な作業日は、コンテンツ執筆、コード修正、SEO最適化、バグ修正を含みます。月額固定$100で、ある日デバッグに時間をかけすぎて請求額が急増する心配がありません。筆者にとっては、費用の予測可能性は絶対的なコストよりも重要です。
Claude Code vs Cursor:どちらかを選ぶのではなく、どう併用するか
「Claude CodeとCursorはどちらが良い?」は最もよく聞かれる質問です。筆者は両方をヘビーに使ってきた経験から言うと、答えはこうです:そもそも同じカテゴリーのツールではありません。
根本的な違い
Claude Code はCLIエージェント:ターミナルでコマンドを出し、自律的にタスクを完了します。Cursor はIDE統合:エディタ内でコーディングし、リアルタイムで支援を受けます。
builder.io の独立テストによると、Claude Codeは同じベンチマークタスクをCursorの5分の1以下のトークンで完了しました(33K vs 188K)。ただし、これはClaude Codeが必ず「優れている」という意味ではなく、両者の動作モデルが根本的に異なることを示しています。
シーン別比較
| シーン | Claude Code | Cursor |
|---|---|---|
| 大規模リファクタリング、ファイル横断修正 | 強い | 中程度 |
| リアルタイムのインライン編集、自動補完 | なし | 強い |
| ターミナル操作(git、build、deploy) | 強い | 弱い |
| ビジュアルdiffレビュー | 中程度 | 強い |
| 自動化ワークフロー(Skills/Hooks) | 強い | なし |
| 非エンジニアへの優しさ | 低い | 高い |
| ゼロからの新規プロジェクト | 強い | 中程度 |
| 小範囲のピンポイント修正 | 中程度 | 強い |
おすすめの併用スタイル
筆者の日常ワークフローはこうです。
- Claude Code:アーキテクチャレベルのタスクに使用。例えば「新しいAPIエンドポイントを追加して、ルーティング、ハンドラ、テストまで含めて」。複数ファイルを一括で作成し、テストを実行し、パスを確認してくれます。
- Cursor:リアルタイム編集に使用。Claude Codeが生成したコードをレビューしながら、Cursor上で小さな修正、命名の調整、フォーマットの修正を行います。
両方を同時に起動できます。Claude Codeはターミナルで動作し、Cursorは横でファイルの変更を表示します。競合しません。
各AIコーディングツールの違いをもっと詳しく知りたい方は、以前書いた完全比較記事をご参照ください。
セキュリティ対策:知っておくべきリスクと対策
2026年2月25日、Check Point Research がClaude Codeの2つの深刻な脆弱性を公開しました。Claude Codeを使う前に必ず理解しておくべき内容です。
最近のCVE脆弱性
CVE-2025-59536(CVSS 8.7、高リスク):攻撃者が悪意のあるリポジトリに特殊なHooksやMCP設定ファイルを仕込むことが可能です。このリポジトリをcloneしてClaude Codeで開くと、悪意あるコマンドが自動実行されます。
CVE-2026-21852(CVSS 5.3、中リスク):v2.0.65以前のバージョンに影響。悪意のあるリポジトリが ANTHROPIC_BASE_URL を上書きすることで、ユーザーが信頼を確認する前にAPIキーを窃取できます。上記のCVEより深刻度は低いですが、バージョンの更新は必要です。
両方の脆弱性はAnthropicにより修正済みです。Claude Codeが最新バージョンであることを確認してください:npm update -g @anthropic-ai/claude-code。
最小権限の原則
Claude Codeには3つの権限モードがあります。
- Default(デフォルト):危険な操作のたびに確認が表示される。安全だが煩わしい
- Relaxed:一部の制限を緩和し、確認ダイアログを減らす
--dangerously-skip-permissions:権限確認を完全にスキップ。DockerまたはSandbox環境でのみ使用してください
筆者のおすすめ:日常ではDefaultまたはRelaxedを使い、Hooksで信頼できる操作を自動許可する形がベストです。ローカルマシンで --dangerously-skip-permissions は絶対に使わないでください。
Clone前の信頼チェックリスト
Claude Codeで外部リポジトリを開く前に:
- リポジトリのソースが信頼できることを確認(公式組織、著名な開発者)
-
.claude/ディレクトリに不審なHooksやMCP設定がないか確認 -
CLAUDE.mdに不審な指示(シェルコマンドの実行要求など)がないか確認 - Claude Codeを最新バージョンに更新
機密ファイルの保護
Claude Codeはプロジェクト内のファイルを読み取ってコードを理解しますが、これはパスワードやAPIキーなどの機密データにもアクセスできることを意味します。「どのファイルに触れてはいけないか」を明確に設定する必要があります。
最もシンプルな方法:以下の内容を .claude/settings.json にコピーしてください(ファイルがなければ新規作成):
{
"permissions": {
"deny": [
"Read(./.env*)",
"Read(./secrets/**)",
"Read(./**/*.pem)",
"Read(./**/*.key)",
"Write(./.env*)",
"Edit(./.env*)"
]
}
}
この設定は、.env で始まるすべてのファイル(.env.local、.env.production を含む)、secrets/ フォルダ内のすべて、すべての .pem と .key 証明書ファイルへのClaudeのアクセスをブロックします。ブロックされたファイルはClaudeのファイル一覧にすら表示されないため、根本的に漏洩リスクを排除できます。
上級者向け:より細かい制御が必要な場合(例:ファイル内容にAWSキーが含まれていないかスキャン)は、Hookスクリプトを追加できます。
exit 2でエラーを返してClaudeにブロックされたことを伝え、stdinからJSONを読み取ってファイルパスを取得してください。Dockerコンテナでプロジェクトディレクトリを読み取り専用でマウントして実行するのが、最もセキュリティレベルの高い方法です。本番のパスワードやキーは 1Password CLI、Doppler、GitHub Secretsなどの外部ツールで管理し、プロジェクト内に直接置かないようにしましょう。
セキュリティ対策の詳細については、AIエージェントセキュリティ対策実践ガイドもご参照ください。
リスク開示と注意事項
Claude Codeを全面的に導入する前に、以下のリスクを明確に認識しておく必要があります。
コード品質には検証メカニズムが必要。Claude Codeのコード出力は多くの場合品質が高いですが、大規模な実際のコードベースでは、接続済みのサービスを切断する、重複ファイルを作成する、タスク完了を報告しながら実際には完了していない、といった問題がたまに発生します。解決策は「ジュニアデベロッパー扱い」にすることではなく、レビューメカニズムを構築することです。Hooksで自動テストを実行する、Sub Agentでクロスチェックする、Codex やCursorでコードレビューを行うなどの方法があります。こうしたセーフティネットがあれば、AIの完成度は大幅に向上します。
使用量制限が変動する可能性がある。2026年初頭、Anthropicは突然weekly usage limitsを引き締め、多くのユーザーの不満と解約につながりました。Maxプランの「5倍」「20倍」はProとの相対的な倍率ですが、Pro自体の基準量は固定されていません。
ベンダーロックインのリスク。開発フロー全体がClaude CodeのSkillsやHooksに深く依存してしまうと、他のツールへの移行コストは小さくありません。CLAUDE.mdやSkillsをドキュメント化して、将来の移行に備えることをおすすめします。
プライバシーに関する考慮。あなたのコードはAnthropicのサーバーにアップロードされて処理されます。Anthropicのポリシーによれば、このデータはモデルのトレーニングには使用されませんが、高度に機密性の高いコードを扱うプロジェクトの場合は、このリスクを評価する必要があります。
学習コスト。Skills、Hooks、MCPの設定には時間の投資が必要です。シンプルなコード補完だけが必要なら、Cursorの方がはるかに導入コストが低いです。Claude Codeの価値は高度な自動化にありますが、それには初期投資が必要です。
FAQ
Claude CodeとCursorは同時にインストールして使えますか?
はい、まったく競合しません。Claude Codeはターミナルで動作し、Cursorは独立したIDE(VS Codeベース)です。両方を同時に起動して、Claude Codeで大きなタスク、Cursorでリアルタイム編集、という使い分けが可能です。多くの開発者(筆者を含め)が日常的にこの組み合わせで使っています。
コードを書けないPMでもClaude Codeを使えますか?
使えますが、Cursorほどフレンドリーではありません。Claude CodeはCLIツールなので、基本的なターミナル操作(cd、lsなど)ができる必要があります。ターミナル経験がまったくない場合は、まずCursorから始めることをおすすめします。基本操作ができるなら、Claude Codeの自然言語インターフェースはPMにとっても使いやすいです。実際、筆者がClaude Codeで行っていること(記事執筆、市場調査、パイプライン管理)の多くはコーディング不要です。詳しくはClaudeで一人プロダクトチームを構築した方法をご覧ください。
Claude Codeのコードはモデルトレーニングに使われますか?
利用プランによります。APIおよびエンタープライズプラン(Claude for Work)経由で送信されたデータは、Anthropicの商業利用規約により、モデルトレーニングには使用されません。Pro/Max個人サブスクリプションはやや複雑です。2025年8月のポリシー更新以降、Anthropicはデータをモデル改善に使用することに同意するかどうかの選択を求めるようになりました。期限内に回答しなかった場合は同意とみなされます。プライバシー設定からいつでもこの設定を確認・変更できます。どのプランでも、コードはAnthropicのサーバーにアップロードされて処理されます(これは動作上必須です)。機密コードを扱うプロジェクトの場合は、APIまたはエンタープライズプランの利用をおすすめします。
Maxプランの使用量制限は具体的にどれくらいですか?超過するとどうなりますか?
Anthropic はMaxプランの正確なトークン制限を公開していません。公式の説明はProの「5倍」または「20倍」です。制限を超えた場合、デフォルトでは制限がリセットされるまで使用できなくなります。ただし、Extra Usage を有効にすれば、超過後は自動的に従量課金に切り替わり、中断されることなく使い続けられます。
Claude Codeはどのプログラミング言語に対応していますか?
Claude Codeは、TypeScript、JavaScript、Python、Rust、Go、Java、C++、Ruby、PHPなど、すべての主要プログラミング言語に対応しています。言語に依存するツールではなく、ソースコードファイルを直接読み取って内容を理解する仕組みです。実際のテストでは、TypeScriptとPythonのパフォーマンスが最も高く、これはトレーニングデータでのカバー率が最も広い言語であるためです。
まとめ
Claude Codeは、単なるAIコーディングツールではありません。開発環境全体を自律的に操作できるAIエージェントフレームワークです。
コード補完だけが必要なら、Cursorで十分です。しかし、自然言語で要件を伝え、ファイル作成からテスト実行までAIに自動で完了させたい、さらには自動化された開発パイプラインを構築したいのであれば、Claude Codeは現時点で最も成熟した選択肢です。
筆者のおすすめのステップは以下の通りです。
- 今日:Claude Codeをインストールし、Pro $20/月でお試し
- 1週目:CLAUDE.mdを充実させ、Claudeにプロジェクトを本当に理解させる
- 2週目:1〜2個のSkillsを作成し、最も頻繁な作業を自動化
- 3週目:Hooksを設定して権限確認を減らし、セキュリティ対策を追加
- その後:MCP ServerとSub Agentsを探求し、段階的にAI開発フレームワークを構築
あなたの最初のAI支援プロジェクトは、ターミナルを開いて npm install -g @anthropic-ai/claude-code と入力するところから始まります。
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